介護の仕事に携わる人の中には、言語障害を抱えた利用者さんと接する人もいるでしょう。
その際、言語障害で利用者さんが上手く自分の意思を伝えられない分、介護職で働く人は注意深くコミュニケーションをとりながら、人間関係を良好に保たなければなりません。
そんな中、開発されたのが、タブレット用の音声発生アプリや身体の不自由な人のための意思伝達装置です。
言語障害を抱えた利用者さんの意思を相手に伝えることが容易になり、とても便利なものとして注目されています。
とはいえ、重度障害者用の意思伝達装置は50万円近くかかるケースもあり、費用の点で懸念する人が多いのも事実です。
介護関係で働く友人から、とある言語障害の利用者さんの家族から、介護保険制度や障害者総合支援法の介護給付などを受けるべく手続きを進めているが、どれほどの資金が必要なのか見当がつくはずもないし、不安は募るばかりだ、という相談を受けたという話を聞きました。
便利な装置があったとしても、実際は金銭的な問題で意思伝達装置が使えない人もいるのかもしれません。
そんな人のコミュニケーションツールとして、手軽に手に入れることができるのが、マグネット式文字盤です。
これは、小さい子どもが書き取り練習で使用したり、丸や三角の図形を組み合わせてお絵かきをしたりするものです。
これを使えばタブレットなどの意思伝達装置よりも費用を抑えることができますし、利用者さんが機械の使い方を覚える必要もありません。
利用者がマグネット式文字盤を使用すれば、介護職や家族に向けて、まるで手紙を書くように気持ちを伝えることができます。
このように、意思伝達装置が使えなくても工夫次第で言葉のやりとりはできるため、難しい人は色々調べてみるといいでしょう。