介護の現場では人間関係に悩む人が多くいます。
上司や同僚との問題はどんな職業にもありますが、介護現場では利用者さんとの関係も築かなければなりません。
ここが上手くいかなければ、お互いにストレスが溜まってしまいます。
接する利用者さんの介護レベルはさまざまです。
身体的な介護を必要とする方もいれば、認知症の方もいます。
いずれも高齢者である事がほとんどです。
だからといって、同じ高齢者でひと括りにするのはよくありません。
利用者さんに接する時には、皆がそれぞれ違った人生を歩み、それぞれが培ってきた価値観があることを理解して行動することが重要です。
もし、身体的な介護が必要な利用者さんと接する際は、人生の先輩として接していく事が大切です。
新人であっても、一生懸命な頑張りを応援してくれる利用者さんもいます。
稀に何に対しても否定する人がいますが、そういう人に限って、コミュニケーションが上手く取れるようになると、態度が一変し、どんな時も味方になってくれたりするものです。
認知症の利用者さんと接する際は、何度も同じことを説明しなくてはならないような場面が多く出てきます。
その中で訳もなく機嫌を損ねたりすることもあるため、接するのには工夫が必要です。
優しい言い方をすれば素直にこちらの言うことを聞いてくれる人、権威に従おうとする人、他の利用者さんと同じことをしたがる人などさまざまです。
それぞれの性格を考慮しながら接すれば、介護がスムーズに進みます。
利用者さんと良い関係を結ぶことは、仕事のストレスが減るだけでなく、やりがいにも繋がります。
相手の立場や価値観をしっかり考えて、一人一人に合った介護ケアを心がけるようにしましょう。
そうすれば、周囲も協力的になり、介護自体が楽しくなってくるはずです。